ANAマイラーにとって重要なアイテムは、ANAが発行するクレジットカード「ANAカード」です。ANAカードを持つことで普段のお買い物でANAマイルを貯めることができるのはもちろん、飛行機に乗った時にもより多くのマイルが貯まります。
しかし、ANAカードは非常に多くの種類のカードがあり、どれを選んだら良いのかよくわからないという方も多いはず。
そこでこの記事では、ANAマイラーが持つべきカードを厳選してご紹介します。
コンテンツ
ANAカードのグレードラインナップ
まずはANAカードを分類してみましょう。はじめは「カードのグレード」です。
多くの種類のカードが発行されているANAカードですが、それらは次の4つのグレードに大別することができます。
学生カード
JCBと三井住友カード(VISA/MasterCard)が発行する学生専用のカードです。在学中の年会費が無料となります。
一般カード
年会費は2000円程度の標準的なANAカードで、カードを使ったお買い物金額が少ない方はこの一般カードでも十分です。
ワイドカード
年会費6000円~7000円のANAカードです。
・マイル積算率がワイドゴールドカードと同じ25%になる。
・国際線搭乗時にビジネスクラス用チェックインカウンターが利用できる
などのメリットはありますが、陸マイラーにとっての恩恵はあまりありません。
7,000円前後かかる年会費に加え、JCBだと5,000円、VISAだと6,000円のマイル移行費がかかるのが最大の難点ですで、トータルで考えればワイドゴールドカードの方がお得になります。
ワイドゴールドカード
年会費は14000円~31000円となりますが、5,000円~6,000円かかるマイル以降費が無料になりますので、陸マイラーにおススメのグレードになります。
また、ANAスーパーフライヤーズカード(SFC)を目指す場合、最終的にはSFCゴールドに切り替えるという人がほとんどなため、ANAワイドゴールドカードを予め保有しておけば、実質無審査で切替できるので安心です。「SKYコインへの交換比率アップ」「SFCゴールドへの無審査切替」の2つのメリットを享受できるので、SFC修行をするならANAワイドゴールドカード保有は必須と言えるでしょう。
ANAカードのブランドラインナップ
ANAカードのグレードをご理解いただいた上で、次にブランド別にラインナップを見てみましょう。
ANA JCBカード
JCBが発行しているANAカードです。PASMOと提携した一般カード「ソラチカカード(ANA To Me CARD PASMO JCB)」はポイント交換が人気でANA陸マイラー御用達と言われているほど人気のカードです。
・一般カード(2,000円)
・学生カード(在学中無料)
・ZEROカード(無料)
・ANA To Me Card PASMO(2,000円)
・ワイドカード(7,250円)
・ワイドゴールドカード(14,000円)
・プレミアムカード(70,000円)
の7種類のカードを発行しています。
ANA VISA/Masterカード
三井住友カードが発行しているANAカードです。Suicaと提携したカードもあります。
最大の特徴は年会費の割引サービスがあることです。マイペイすリボやWEB明細利用などの割引サービスを併用することで年会費がANA JCBカードと比べて割安になります。
・一般カード(2,000円)
・学生カード(在学中無料)
・ANA VISA Suica(VISAのみ 2,000円)
・ワイドカード(7,250円)
・ワイドゴールドカード(14,000円)
・プレミアムカード(80,000円)
の6種類のカードを発行しています。
ANA VISA Suica以外はVISAとMasterCardのどちらかのブランドを選ぶことができます。
ANA アメリカンエキスプレスカード
AmericanExpressが発行しているANAカードです。こちらは年会費についてはあまり気にしないという方向けです。JCBやVISA(MasterCard)のようなカードラインナップではなく、一般カードの時点で年会費が7,000円と高めです。
JCBやVISAのANAカードと比較してANAアメックスの方がショッピング等でマイルが貯まり易いというわけではないので、アメックスが好きという方向けといえます。
・一般カード(7,000円)
・ゴールドカード(31,000円)
・プレミアムカード(150,000円)
上記3種類のカードを発行しています。ただし、一般カードはANA JCBカード・ANA VISA/Masterカードのワイドカード相当の扱いとなっています。
ANA ダイナースクラブカード
富裕層向けのカードと知られているダイナースクラブが発行するANAカードです。ダイナースならではの上質なサービスが魅力となるブランドです。
・ANA ダイナースクラブカード(27,000円)
・ANA ダイナースプレミアムカード(150,000円)
上記2種類のカードを発行しています。
ANAマイラー必携のクレジットカードはこの2枚で決まり
フライトマイルだけでマイルを貯めているのはごく一握りの人たちで、マイルはクレジットカード決済やポイントサイトからの交換で貯めている人がほとんどです。そこで数あるANAカードの中から、効率よくマイルを貯めるための必携カードを厳選すると、次の2つのカードに絞り込むことができます。
ANA To Me CARD PASMO JCB (ソラチカカード)
「ANAカードをたった1枚だけ持つなら?」と聞くと、ANAマイラーの意見は一致するはずです。それは「ANA ToMe CARD PASMO JCB (通称 ソラチカカード)」です。
ANAマイルをたくさん貯める秘訣は、実はクレジットカード決済や飛行機に乗る事ではありません。ポイントサイトでポイントを貯め、それをANAマイルに交換する事です。そのためにはこのソラチカカードが絶対に必要となるのです。
なぜANAマイラーにとってソラチカカードは必須なのか? 一言で言うと、「ポイントサイトで貯めたポイントを、81%という破格のレートでANAマイルに交換できるから」です。これは他のANAカードにはない唯一無二の強みです。
例えば楽天ポイントは1ポイント1円の価値がありますが、この楽天ポイント100,000ポイントをANAマイルに交換した場合、半分の50,000マイルになってしまいます。楽天ポイントにはこれ以外の交換ルートがありませんから、絶対に半分になってしまいます。
これに対し、同じく1ポイント1円の価値があるGポイントやモッピーなどのポイントを100,000ポイントANAマイルに交換する場合は、ソラチカルート(ポイントサイト→LINEポイント→ソラチカカード(メトロポイント)→ANAマイル)を使ってANAマイルに交換すれば81,000マイルになります。
0.81倍という破格の交換レートを可能とするものはソラチカカード以外に存在しません。まさに唯一無二のクレジットカードなのです。ANAマイラーを目指すのであればソラチカは絶対必要不可欠な1枚です。まだ保有していない方は最優先でソラチカカードを発行してください。
ソラチカカード(ANA ToMe CARD PASMO JCB) の他にもToMeカードは数種類ありますが、ソラチカカード以外のToMeカードでは0.6倍にしかなりませんので、間違えて別のToMeカードを発行してしまわないように注意してください。
ANA VISA ワイドゴールドカード
ソラチカカードはポイント交換用としては高いスペックを持つカードですが、決済での還元率が1%と低く、マイル移行手数料で年間5,000円もかかるので、日々の買い物に使うにはあまり向いていいません。カード利用が年間500,000円を超える方であれば、ソラチカカードとは別に還元率の高い決済用ANAカードを持つことをおすすめします。
日々の買物に使うおすすめの決済用カードと言えば答えは明らかです。決済で最もマイル還元率を高くすることができるのは、最大で1.72%までマイル還元率を高められる「ANA VISA ワイドゴールドカード」です。
通常の年会費は14,000円ですが、マイ・ペイすリボ設定とWEB明細で9,500円まで下げることができるだけでなく、マイル交換手数料(6,000円)も無料になりますので実質の年会費は3,500円と大変お得なカードです。
これだけ安い維持費でありながら、空港カードラウンジの利用、搭乗マイルの25%アップ、国際線利用時のビジネスクラスカウンターでの搭乗手続きなど多くの特典を受けることができます。
まとめ
効率的にマイルを貯めるために持つべきANAカードは、「ソラチカカード」と「ANA VISAワイドゴールドカード」の2枚です。大規模な入会キャンペーンが実施されることが多いANAアメリカン・エキスプレス・ゴールドカードと、ANAダイナースカードは入会キャンペーンの時期と対費用効果を見定めて大量マイル獲得に使うといいでしょう。
「マイルを貯める!」という目的に合ったANAカードを是非保有してください。