よくある質問

  ANAとJAL どちらがおススメですか?

これよく聞かれる質問なんですよね~(笑)
う~ん、どっちだろう…?正直迷うところではありますよね。
運賃に関しては国土交通省の認可を受けて決まるので大きな差はありませんし、両社ともに日本を代表する航空会社ですのでどちらを選んでも快適な空の旅を満喫できることでしょう。
でもよくよく調べてみると、路線数、機内レイアウト・座席クラス、シート、サービスなどなど実はちょっとずつ違いがあるんですね。
今日は国内線対決と称して、ANA/JALの比較してみましょう。

対決1 路線数の違いは

主要都市間であれば、ANA/JALともにフライトがあるので大きな差はありません。
ANAは、AirDoやスターフライヤー、ソラシドエア―など地方の航空会社とのコードシェア便を多く持っているので便数が多く、特に主要都市間の移動ではとても便利です。
一方地方路線に関しては、やはり路線数の多いJALに軍配があがります。特にANAが飛ばない離島便は、日本トランスオーシャン航空、日本エアコミューター、琉球エアコミューターなどの関連会社がカバーしていますので、特に沖縄・奄美の離島へ行くことが多い方はJALが便利です。

コードシェア便ってナニ?

コードシェアとは、共同運航という意味です。
同じ路線に複数の航空会社がフライトを持っていてもお客様の取り合いになってしまいます。搭乗率100%でも10%でも、運航費用に大きな差は生まれません。そこで航空会社同士がお互いに協力し合い運航しているのがコードシェア便です。これにより大手航空会社は路線や便数の拡大、地方航空会社は座席の販売を委託することによる増収という関係が成り立っています。

コードシェア便利用時の注意
例えば羽田-札幌線でAirDo運行便を利用する場合。
ANAから予約するとANA便となりANAマイルも加算されますが、AirDoから予約するとAirDo便となりANAマイルが加算されないので注意が必要です。

対決2 座席クラスとシート

国内線の座席クラスは、ANAが2クラス制、JALが3クラス制となっています。

ANAJAL
プレミアムクラスファーストクラス
クラスJ
普通席普通席

座席ピッチ

普通席のシートピッチはANA/JALともに79cmが基本ですが、両社ともに薄型リクライニングシートに移行をすすめており、84~86cmのシートピッチを採用する機材が多くなって来ました。JALのクラスJは97cmと、一昔前の国際線ビジネスクラス同等のシートピッチになっています。

JALのクラスJはとにかく快適

クラスJのシートピッチは普通席より18cm広い97cmで、身長の高い方でも余裕で足が組めるほどの間隔があります。またシートの幅も44cmから47cmにアップします。普通席ですと、ノートパソコンを使う際に隣りの人にヒジが当たらないか気になったり、ひじ掛けの取り合いになったりしてしまいますが、クラスJだとまったくそういうことがありません。
しかもライトマイルが10%アップします。フライトマイルはFLY ON POINTにも反映されますので、次の旅行に向けてマイルを貯めている方はもちろん、ステータス修行をされる方にもおススメの座席クラスです。
とても快適なクラスJシートですが、どの路線に乗っても普通運賃に1,000円プラスするだけで利用することができます。長距離路線を利用するときのメリットはとても大きいですね。また、ビジネスマンの利用が多い路線では特に人気が高く、予約が取りにくい場合もあります。

クラスJの特徴

  • 料金1,000円アップ
  • 加算マイル10%アップ
  • 野菜ジュースなど健康飲料の提供
  • レッグレスト、ヘッドレスト
  • 大型テーブル装備
  • 全体が動くリクライニング機能
  • 専用ヘッドホン&ブランケット

爽やかさを感じさせるANA 重厚感あふれるJAL

機内に一歩足を踏み入れた時の印象は大きく違います。
ANAはブルーを基調としたファブリックシートで明るく爽快なイメージ。一方、JALは黒の本革シートが並ぶ機内で重厚感を演出しています。
CAさんの制服も、ANAは青またはピンクのブラウスと、コーポレートカラーである青のラインが印象的なライトグレーのジャケットで軽快感を、JALは鶴をイメージした曲線的なデザインをもつ黒の制服で、エレガントさを演出しています。

ANAJAL
普通席
クラスJ
プレミアムクラス
ファーストクラス
CA制服

機内エンターテイメントと機内Wi-Fi、個人用モニター

両社とも月替わりでオーディオサービス、機内Wi-Fiビデオサービスが楽しめます。また、両社とも個人用モニターが順次導入され始めていて、空の旅が一層快適になることが期待できます。
また機内Wi-Fiは両社ともに無料となっています。個人的な感想ですが、繋がりやすさと通信速度はJALの方が上かな?と感じています。この辺りはANAにもうひと踏ん張り頑張ってほしいと思うところです。

対決3 手荷物制限の違いは?

機内持ち込みについては双方同じです。
身の回り品1個と下記条件内の手荷物1個の計2個。総重量は10キロ以内となっています。

機内持ち込み手荷物の制限
  • 100席以上の飛行機の場合は3辺の合計が115センチ以内(55×45×25)
  • 100席以下の飛行機の場合は3辺の合計が100センチ以内(45×35×20)

預け入れ手荷物については、両社とも普通席利用の場合は20キロまでの重量制となっています。ご存じない方も多いのですが、合計20キロまでであれば個数の制限はありません
サイズについては若干の違いがあり、JALは3辺(縦・横・高さ)が50cm×60cm×120cm以内、ANAは3辺(縦、横、高さ)の合計が203cm以内となっています。
サーフボードやスキー板、釣り具など、オーバーサイズの物も預けることができますが、他の預け入れ手荷物との合計が20キロを超過する場合には別途料金がかかります。また、機種によって長さの制限が異なりますの、あらかじめ各社のホームページで確認するか、コールセンターに問い合わせしてください。

対決4 マイルの貯めやすさと使い勝手は?

よく「マイルを貯めやすいのはANA、使いやすいのはJAL」と言われます。
ANAはポイントをマイルに交換するルートが確立されていたり、マイル還元率の高いクレジットカードが存在することから、「マイルを貯めるならANA」と言われています。
一方JALも、クレジットカード決済で貯まるマイルが2倍になる「ショッピングマイル・プレミアム」、先得割引やツアーなどの割引運賃でも区間マイルが100%となる「JALカード ツアープレミアム」(ともに登録手数料が必要)などのシステムや、Pontaポイントとの連携など、マイルを貯めやすい環境が整って来ました。
また、マイルの有効期限はANA/JALともに基本的に3年間(会員ステイタスによる違いがあります)ですが、JALには55歳以上の方を対象とした「GGサービス」という制度があり、「JMB GG WAONカード」を発行することでマイルの有効期限が5年になるほか、特定日にイオンで決済すると2倍のマイル付与が受けられるサービスなどがあります。

マイルの使いやすさ(特典航空券の取りやすさ)という点では、国内線主要路線は便数も多いことから大きな違いはありませんが、便数の少ない地方路線や特に国際線ではJALの方が取りやすい感じがします。おそらく、特典航空券用に開放している座席数が違うのではないかと思います。
また、ANAの特典航空券にはローシーズン・レギュラーシーズン・ハイシーズンの3つのシーズンがあり、それぞれ必要マイル数が異なるのに対し、JALは年間を通じて同じマイル数で特典航空券を利用することができます。さらに、ゾーン設定(空港間の距離)がANAの4区分に対しJALは3区分となっているため、利用日と区間によっては必要マイル数が大きく違ってきます。

羽田―札幌特典航空券(片道)ローシーズンレギュラーシーズンハイシーズン
ANA6,000マイル7,500マイル8,000マイル
JAL7,500マイル
羽田―沖縄特典航空券(片道)ローシーズンレギュラーシーズンハイシーズン
ANA7,000マイル9,000マイル10,500マイル
JAL7,500マイル

詳しくは各社のホームページでご確認ください。

まとめ

いかがでしたでしょうか?
ANA/JALともに日本を代表する航空会社であり、どちらがいいとは一概には言えません。どちらがいいかは、利用する方の好みや利便性によっても評価は変わってきます。
皆さん目線でご利用される航空会社を選んでみてください。